ブログ

DCACインバーターの設置とメンテナンス(オフグリッド太陽光発電)

DCACインバーターの設置とメンテナンス

取り扱いの注意

(オフグリッド太陽光発電)

 

一番多い故障の原因は、容量を超える負荷をつないだ場合の過負荷です。

とくに、モーターを使用している負荷において、起動時などの突入電流により破損することがあります。

これらの故障の場合は、ヒューズが追い付かずに本体の破損になる場合もありますので十分にご注意ください。

 

 

設置について

基本的に防水ではありません。

精密機器ですので、水、多湿、高温には弱い機械です。

屋外に設置する場合は放熱を考慮の上、通気性があり、且つ水や湿気、温度の影響が少ないようにして箱やケースに収納してご利用下さい。

 

 

○ 取り付け(電菱SKインバーターを参考にして記載しています)

1. 何処に取り付けるか?

インバータの取り付けには適した場所を選んで下さい。

(1)乾燥:インバータに水滴や雨のかからない場所。

(2)涼しい場所:機器の仕様書に記載のある周囲温度内でご使用ください。

(3)安全:バッテリーと同じ筐体内や火気性の物がない場所、エンジンルームやその燃料がない場所。

(4)換気口:インバータの換気のために周囲に少なくても3cm の隙間取って下さい。後部と底部には換気に障害にならないように注意して下さい。

(5)埃の無い所:このインバータは埃の少ない場所を選んで設置して下さい。材木のチップや材料の削りかすが多い場所は避けて下さい。それらが冷却ファンに引き込まれて故障の原因になります。

(6)バッテリーの近く:ケーブルの長さがあまり長いのは困りますがインバータをバッテリーと同じ筐体内に設置する事は避けて下さい。推奨するケーブルの長さとサイズは項目の3-5 に記載しています。同じ筐体内にインバータを取り付けますと、バッテリーはガスを発生するためその腐食性のガスに曝されてインバータは大きな損傷を受ける恐れがあります。

 

○ DC 接続ケーブルについて

ケーブルはインバータに合わせて適格の物を選んで下さい。長さはなるべく短く1.8m 以内にして下さい。ケーブルが長すぎたり細すぎたりしますと、インバーターの機能が正常に働かず低電圧遮断を繰り返し起こしてしまいます。

 

下記は、電菱製SKインバーター用のケーブル・ヒューズ適合表です。SK700は定格出力700W、SK1500は定格出力1500W

 

 

 

 

 

取り扱いについての注意事項

DCACインバーター

 

  • インバーターは故障や破損が多い製品です。取り扱い説明書を必ずお読みください。
  • 配線時は、インバーターのスイッチをオフにして接続してください。
  • インバーターが動作しない原因の調査のために、本体オンとオフの際のバッテリーの電圧をご確認ください。
  • インバーターはバッテリーに接続してください。放電コントローラーや太陽電池にインバーターを接続すると破損します。
  • インバーターとバッテリーを繋ぐ際や接続中に、ショート・逆接続(+と-を反対)するとすぐに破損します。
  • インバーターをご利用の際は、起動電力・定格電力の両方が容量以内であることを必ず確認してください。とくに、モーターなどを利用する場合に、最大電力を考慮せずに利用すると危険です。必ず、負荷の最大電力を確認してからご利用ください。この理由による破損の場合は修理できない場合が多く御座いますので気をつけてください。
  • 出力定格容量以上の電気製品を繋ぎますと破損します。ヒューズが追いつかない場合があり、その場合は修理出来ませんのでご注意下さい。
  • 内部ヒューズ、外部ヒューズなど、事故を防ぐ為の機能です。必ずしも製品の保護が出来るわけではありません。
  • 機種により様々な保護回路がありますがすべての条件で有効では無いので誤りの無い様に取り扱いください。特にショートや逆接続は破損の危険があります。バッテリーや負荷のショートや逆説が影響する場合もありますので十分にご注意ください。
  • 適切なケーブルをご利用ください。取り扱い説明書に記載のある容量を十分にカバーできるケーブルを、なるべく短い距離でご利用いただき、最長の長さは説明書をご確認ください。適切なケーブルを利用されないと、十分且つ安全に利用できません。
  • 低電圧カット機能により、負荷への交流出力が出来ない場合は、低電圧カット復帰電圧まで充電してください。
  • インバーターの低電圧カット機能と復帰電圧について:バッテリーの電圧が適切であるのに頻繁に低電圧カットになる理由のひとつに、適切なケーブルを利用されていない場合があります。指定より細い・許容電流量が小さいケーブルを利用しますと、電圧低下の原因となります。ロスにより、バッテリーからインバーターに届く電圧が、バッテリー電圧より低くなるからです。バッテリー電圧が低下しますと、低電圧カット機能により負荷へ供給できなくなります。また、復帰には復帰電圧まで上がる必要がありますが、電圧が上がりませんのでご注意ください。安全に利用できないばかりでなく、ケーブルが熱を持つことで火災の危険があります。
  • インバーターのスイッチがオフでバッテリー電圧が復帰電圧にある場合に、インバーターをスイッチオンにすると低電圧カットオフになるのは、バッテリーから電流が流れバッテリーの電圧が下がるためです。バッテリーの劣化をご確認ください。
  • 充電器や太陽電池充電コントローラーなどの充電電圧が、充電機器仕様書の数値より瞬間的に上がる場合があります。これによりインバーターの過電圧保護や負荷への過電圧になり、それらの動作に影響が出る場合があります。影響が出る場合はご連絡ください。
  • ヒューズの容量とケーブルの色による+-の極性はインバーターにより異なりますので、ご利用のインバーター容量に合わせた適切なヒューズ容量でご利用ください。ヒューズはプラス側のバッテリーに近い位置に取り付けてください。
  • ヒューズを利用することで、機器の破損や事故を軽減し、安全性の向上に役立ちます。ご利用になるヒューズ容量は取り扱い説明書に記載されています。
    定格出力 120W 12V 入力のインバーターの場合は、120W ÷ 12V = 10.0A となりますので、10A または余裕をもって 15A などを利用
    定格出力 350W 12V 入力のインバーターの場合は、350W ÷ 12V = 29.2A となりますので、30A または余裕をもって 40A などを利用
  • バッテリーに接続の際は誤って外れないようにしっかりと固定してください。
  • 標準でシガーソケットが付いている場合で利用されない場合は切り取ってご利用下さい。
  • バッテリにケーブルを繋ぐ際に、ショート・逆説による破損が増えています。内部ヒューズ、外部ヒューズで追いつかずに修理が出来ない場合がございますので慎重に作業ください。

 

 [充電用オフグリッド太陽光発電の豆知識]の一覧表に戻る

関連記事

RSS New アイテムのご案内!

アーカイブ

ページ上部へ戻る